1952-07-31 第13回国会 衆議院 本会議 第70号
しかるに、アメリカによる事実上の單独占領の結果は、ポツダム宣言の実行がナボられ、日本をアメリカ一国のために軍事植民地的に事支配し、占領を永久化する方策がとられたのである。それゆえ、憲法では国憲の最高機関と規定されておる国会も、事実上アメリカ占領者が日本を支配するための機関として利一用され、使われて来たことは、何人も否定し得ない事実であります。
しかるに、アメリカによる事実上の單独占領の結果は、ポツダム宣言の実行がナボられ、日本をアメリカ一国のために軍事植民地的に事支配し、占領を永久化する方策がとられたのである。それゆえ、憲法では国憲の最高機関と規定されておる国会も、事実上アメリカ占領者が日本を支配するための機関として利一用され、使われて来たことは、何人も否定し得ない事実であります。
また、もし政府の言うように、何らかの形の外資によるといたしますれば、米軍の永久單独占領下にある日本の現状といたしましては、電気通信事業は、ひとえにイランの石油となるのでございます。
合衆国の單独占領ではございますが、占領軍政府としてその占領期間中にとりました措置の効力を平和條約のあとで動かさないようにする、過去六カ年にでき上つた法的乃至事実的の秩序を紊さないようにするという立場に立つて、四條の(b)項、十九條の(d)項が入つたのだと考えます。こうなりましたについては、日本にとつて愉快なことではありません。
○岡本愛祐君 そういたしますとこのモスコー協定、今挙げられた一九四五年に行われたモスコー協定という協定では、日本に対しては單独占領といいますか、單独占領管理というか、それはしないという申合せになつているのか、つまり三国の協定、その協定では協同で、必ず連合でやつて、そうして單独の関係にしないというはつきりした申合せになつているんですか。
なおもう一遍條約局長についでだから質問いたしますが、占領管理は連合国による合同的なもので、單独占領は連合国の申合せに反する、こういうふうに言つておりますが、如何なる申合せがあつたか。ソ連から言えば、他の連合国は講和によつて占領を放棄したから、ソ連だけが進駐して占領するのだというような理由は成立するかしないか、この点をお答え願います。
第二点は、我が国はドイツ或は韓国とは違いまして、大体においてアメリカの單独占領と考えても差支えないのではないかと思うのであります。若しそうであるとするならば、先ずアメリカと單独講和を締結し、次いで第二次的に、或いは第三次的に他の諸国と講和を締結するという方法も一応は考えられるのじやないかと考えます。